この２年ほど身体が弱り病院へ行くことが何回かあり、その度に回復して退院してきたのですが、今度は退院できないような気がしていました。
丁度梅雨入りした上に、仕事も重なっていたので、この上葬儀の時に、雨が降ったりしたら大変だと思っていたのですが、父親の人徳でしょうか、この２日間は好天が続き、人に任せた仕事も無事に終わり、結果としては最良（？）のパターンで全てを終わる事が出来ました。
斎場も近くの町内会館を使ったので、昨日は近所の人や僕の中学の同級生なども来て、にぎやかな通夜になりました。「悲壮感が全然無かった！」という意見もあったのですが、９５歳までボケることも無く生きた人生を偲ぶには、それで良かったと思います。
僕の知らない話を色々聞きました。父親はビリヤードが好きで、３年ほど前までは、毎日のように出かけていました。僕の同級生の会社に、父親のビリヤード仲間が居て、友人の働くその会社にも寄っていたとか、８０歳を過ぎてから通信教育で書道の師範の免状を取った時、近所の郵便局にその免状を見せに行ったとか・・・、暇に任せてあっちこっち歩き回っていたのでしょう。その話を聞いて、僕も慶應外語の卒業証書を、会社で見せて回った事を思い出しました。血は争えないようです。
精進落としも終わって、実家で一息入れて、６時を過ぎた頃から、父親の生まれ育った関内の周辺をカメラ片手に歩いて見ました。何年か前まで「○井」があった辺りが本籍なので、指路教会から馬車道の交差点。
尾上町に勤めていたので、多分父親もコーヒーブレークに入っていたであろう喫茶店でコーヒーを飲み、馬車道に戻って桜木町まで、小一時間ほど夕暮れの横浜で写真を撮りました。
来週の日曜は「父の日」だそうです。「来年は父親を偲んだ写真展でもやろうかな？」と、ふと思いました。