韓国で撮ってきた写真もプリントしなければと思いつつ、引伸し機を引っ張り出したりするのが億劫になり、結局フィルム現像で止まっている状態です。土曜日に部屋を片付けて店を広げる予定だったのですが、テレビを見ていると韓国の映画館の話をしていました。最近は韓国でも、映画の看板が手描きの絵でなく写真を使ったものになって、ソウルでは手描きはミア（弥阿）というところのデジ（大地）劇場だけになってしまったようです。
そんなこんなで部屋を片付けつつ見ていたのですが、外を見ると陽気も暖かく、絶好の行楽日和（？）、しかも机の上を片付けていると、もうじき終わりになる写真展の案内状が出てきたりして、必然的に掃除は中断することになりました。
日曜日も「のど自慢」などを見ているうちに時間は過ぎ、実家に出かけて９２歳の父親の顔を見ているともう夕方です。なぜか休みの日は時間がたつのが早いようです。
帰りは例によって桜木町で途中下車、みなとみらいの中を歩き、横浜美術館の資料室に寄ってカメラに関する資料を調べ、横浜駅に向かって歩いてゆくと、サッカーコートの脇にでました。緑の芝生が水銀灯の照明に映えて綺麗なので、デジカメを取り出してコートの周りを一回り、さすがに日が暮れると寒さが身にしみてきます。
結局、最後の休みも昼間は外に出たものの、夜はまたもや写真も焼かず、テレビ鑑賞・・・、しつつ漫画家のＯ氏の掲示板を見ていると、先日渡韓した時の帰りのリムジンバスから、手描きの映画看板を見たとの事。とすると、「土曜日のテレビで見たミアと言うのは、リムジンバスの通り道にあるのか・・・」と思い、韓国で買ってきた道路地図を引っ張り出して見ました。いつのまにか僕の本棚は、観光案内が出きるほどに韓国関連の原書が並んでいます。（でも、並んでいるだけ！）
その結果、Ｏ氏の情報にあったソウル駅の近くには見つからず、「探すのは無理かな・・・」と思ったのですが、１０年間培ったハングル慣れした目（？）は、ソウルの北、東大門から大学路を通って行く、地下鉄４号線沿いにミアドン（弥阿洞）という地名を見つけました。ソウルの地下鉄には駅に通し番号が打ってあり、地下鉄の路線図を見ると駅番４１５がミアで４１６がミアサムコリ（ミア三叉路）です。しかし、「デジ劇場を探すには虫眼鏡がいるなぁ」と思いつつ見ていると、デジアパートという大きな字が目に付きました。その辺を探しているとミアサムコリ駅の南側、デジアパートに向かって左側にありました、ありました。「デジ劇場」という文字（もちろんハングル）がありました。
次の渡韓の目的地は「デジ劇場」ですね・・・、こうやって芋づる式に興味はひろがって行くものなので、テレビを見ることも決して無駄ではないのです。（しかし、「デジ劇場」に行く事が、何の役に立つのか？、と言われればそれまでだな・・・。）
そう言えば、デジ劇場の映画看板を描いている人は、『チョプソク（接続）』という映画で有名になった、ピカデリー劇場の看板も描いていたそうです。