どこの国に行っても汽車の旅は面白いのですが、韓国もちょっと寄り道をすると面白い旅が出来ます。今回はソウルから高速バスで東に向かい、東海岸のカンヌン（江陵）から嶺東線の特急セマウルに乗りテベク（太白）という山の中の街へ行ってみました。
ソウルからカンヌン（江陵）まではバスで３時間半程度（１３００円）でした。セマウルでも行けるのですが、バスの方がはるかに早く着きます。旅館（１泊３０００円）に１泊し、翌朝のセマウルでテベクへ（２時間、７６０円）向かいました。途中、海岸あり川あり、山の中をスイッチバックで登ったりなかなか楽しい旅です。
セマウルは韓国国鉄自慢の特急で普通車でもリクライニングシートの幅も広く、快適な列車です。
海岸を過ぎると山岳地帯に入り、どんどん高度を上げて行きます。下を見るとさっきすれ違った列車が見えました。（写真では分かりにくいかな・・？）
テベクという街は炭坑の町で、石炭博物館もバスで２０分位の所にあるのですが、以前にもポーニョン（保寧）という街で行ったので、今回は鍾乳洞へ行って見ました。観光案内所でバスの時間を聞くと４０分ほど後なので街中をぶらぶらしてからバスターミナル（駅のすぐ近く）へ行くと市内バスの乗り場は別のところだと言われました。一旦外に出て歩いている人に聞くと、やっぱりここだと言います。結局その人に案内してもらうと、市外バスの乗り場のすぐ横でした。でもバスは時間が変更されていてちょっと前に出てしまっています。仕方無しにタクシーで（３４０円）鍾乳洞まで行きました。
昼食は山菜ビビンバ（５００円）を食べ、帰りのバスまで時間があるので太白線のチュジョン駅まで歩いて行きました。詳細な地図が無かったので距離が分からなかったのですが、２０分くらいかかったでしょうか、道路からだいぶ登ったところに韓国で一番高いところ（８５５ｍ）にある、石炭の積み出し駅に着きました。
この駅は列車が朝晩１本止まるだけで、駅員さんは花壇の手入れをしていました。「写真ちょっと撮っても良いですか？」と声をかけホームに入って５・６枚撮ったのですが、もう少し仲良くなって、貨物列車や向う側の石炭集積所あたりを、時間をかけて撮ったら面白いでしょうね・・・、この辺が次の課題かな？
このあたりの事がＫＢＳの「韓国わくわくウォーキング」というホームページに日本語の音声付で紹介されています。僕はそのページでだいたいのイメージをつかみ、ソウルに着いてから本屋さんで偶然見つけた「汽車旅を１００倍楽しむ方法」という韓国語の本（７００円）を参考にしました。
旅の値段の話がちょっと横道に入ったようなので、取り敢えず主な交通機関の値段を円に換算して書いておきます。
地下鉄６０円（ソウル、プサンとも）、高速バス（テベク―ソウル４時間：１３００円）、飛行機（ソウル―プサン５０分：５８００円）、フェリー（プサン―対馬：２時間半：５８００円）、タクシーでのキメ市内観光（金海市内〜プサンのホテルまで）２時間５０００円（これはちょっと高い？）、因みにこのタクシーの運転手の名刺にはカタカナで「タワツー」と書いてありました。